18世紀から19世紀にかけてイギリスを中心に産業革命が起こりました。そして、産業革命は鍵にも影響を与えています。タンブラー錠という新しい鍵が生まれました。この仕組みが今後の鍵を飛躍的に発展させます。
タンブラー錠に種類には、レバータンブラー錠という鍵があります。18世紀の後半にイギリスのロバート・バロンが発明しました。この発明をさらに改良したのが、イギリスのジョセフ・ブラマーです。そして19世紀後半にはイギリスのChubb社が防犯に活用できるように改良して製品化しました。
現在でも南京錠や引き出し、古い自動ドアに使われている技術です。私の家の引き出しにも使われており、錠の内部にあるタンブラーが板状になっており、テコのように動く仕組みです。鍵を穴に差し込み回転させるとレバータンブラーが持ち上がって、デッドボルトの突起部分がツクの中心を通ります。試しに別の鍵を使ってみると、デッドボルトの突起部分がツクの中心を通らないので解錠できませんでした。不法な解錠ができず、無理にこじ開けようとすれば痕跡が残ってしまう技術はまさに画期的なものです。またピンタンブラー錠の基本的な作りが完成されたのは、19世紀後半のアメリカでした。
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